本日の会場は浜松フォルテホール。リハーサルでステージに上がったメンバーが思わず「ライブハウスみたいだね」と口にするほどの大きさです。
初日からここまで、目にも留まらぬ速度で成長を続けて来た楽曲たち。ヤイコはここで一度初心に立ち戻る決心をしました。本当に毎公演毎公演異なる演奏を披露し、このままどこまで行き、どこに辿り着くのかを見届けるのも楽しみですが、歌をよりストレートに聴かせるためには敢えてその成長をコントロールしなければという故の選択です。ヤイコが歌う、ヤイコの歌。思春期の子供のように先を急ぐ楽曲たちを、生みの親である自分の方へグッと引き寄せるようなやりとりが交わされたリハーサルでした。
リハーサルではヤイコの意見を中心にそれぞれのメンバーが、楽曲に一番適したサウンドイメージを出し合います
4人の表情も真剣そのもの
そうしてスタートした今日の公演は、ツアー前半に似た温度感を終始保ったステージだったように思います。もちろん、瞬発的に放たれる“今日だけ”の音はそこここにありますが、それ以上にヤイコの声、そして歌が、聴く人の耳に直接的に届くアレンジが意識して行われていました。そういったことも関係しているのかもしれませんが、今日のヤイコの声はなんだかとっても艶やか。「I'm here saying nothing」などでは張りのある声が響き、囁きかける歌声であっても凛とした強さを感じさせます。今日の公演に訪れた人は、その姿を目の当たりした感動がまだ抜けないかもしれませんね。
ところで今日の公演のために昨日浜松入りしたヤイコ。本日のMCでも語られましたが昨日はスタッフのマリコさんと2人で、ファンの方からオススメされたという「うなぎパイ工場」へ足を運びました。ガイドのお姉さん(ステージではお姉さんのモノマネも披露されてましたね)の案内でうなぎパイが作られる様子を見学し、帰りには「うなぎパイ V.S.O.P」を購入したそうです。その後浜松駅へ戻ったヤイコとマリコさんは、若者が集う場所“有楽街”をしばし散策。浜松を大満喫したのでした。
そして今日のメンバー・クローズアップはバイオリンの弦一徹さんが登場です。「その都度、一生懸命やってるだけ」という弦一徹さんは、毎公演素晴しい音色、テクニックを聴かせてくれます。ヤイコとは昨年とある音楽番組で出会ったのを機に、東京&大阪のドーム公演、名古屋でのカウントダウンと回を重ねての今回のツアー参加となりました。
ヤイコの魅力を尋ねると「あんまり飾ってないところ。割と素のままで歌ってたりして。詞も曲も演奏も、裏表なく自然な感じがいいですね。そういうところ、大好き」と返ってきました。ヤイコは弦一徹さんのバイオリンを「なんて歌心のあるバイオリンを弾く人なんだろう」と言っていたので、お互いが惹かれ合うのも納得ですよね。
弦一徹さんが今ツアーで使っているバイオリン。所有数を聞くと「かなりたくさん」との返答が
残りの公演、特に東京(品川)公演についてうかがってみると、「“完成度”の高いものを品川やるべきだとは思ってない。このバンドにおいて“完成されたもの”を求めていくことは違うと思うから。その時の4人の想いが、たまたま右へ行ったり左へ行ったり、上へ行ったり下へ行ったり…そうやって漂流するのが、この4人でやってる意味なんだよ」と話してくれました。
今ツアーも今日の浜松公演が終わり、泣いても笑っても残すところあと5公演となりました。ヤイコたちも「終わりたくな〜い!!!」と駄々をこねてます。これから先、4人はどんな“オトノシズク”を奏でてくれるのでしょうか。期待は高まるばかりです!
::VOICE::
「東京ドームのライブとは違って、今日はひとりひとりと会話してる感じがすごくよかったです。ヤイコが目の前にいる近さには感激! MCで話してた遠州弁も、『〜だに』使うよ〜って思いながら聞いてました」(まなみさん/左)
「今日が初ヤイコでした。もともと好きでよく聴いていたので、今日は好きな曲がたくさん聴けてうれしかったです。かわいいし、しゃべればおもしろいし、うらやましい! うなぎパイ工場に行った話でより身近に感じられましたね」(くみこさん/右)
「ヤイコは本当に本当に声がきれいなんですね。歌のうまさプラス、トークもおもしろくて全体的にすごく楽しかったです。バンドのみなさんのトークにも笑いました!」(めぐみさん/左)
「声がすごくきれいでした。東京ドームのバンド編成もよかったけど、今日みたいなアコースティック編成でもバンド編成と同じ迫力があって感動しました」(あやこさん/右)
::本日のヤイコITEM::
ヤイコが楽屋用に使用しているギター。会場入りしたヤイコは楽屋でこのギターを弾きながら、メロディーを奏でたり歌ったりしています。